第16話「ガラモンの逆襲」/ 隕石怪獣ガラモン、宇宙怪人セミ人間。

「東京へはもう帰れないわ」
ガラモン登場を見て江戸川由利子の一言。

見所は話の中盤、ガラダマ1個目が
東京タワーをかすめて落ちてくる所
まるでビルを解体するワイヤー付きの鉄球のようなものが垣間見える（写真）。
ワイヤー鉄球で思い出すのは
軽井沢「浅間山荘」。
その騒ぎでひとり警官が殉職するので
シャレにならないが
当時はサンダーバードしかり、
ワイヤー付き飛行機、
ワイヤー付き宇宙船、
ワイヤー付きヒーローは当たり前なので
なんの違和感も感じなくTVにのめり込んでいたのだ
ワイヤー世代ともいえようか。


ガラダマ逆襲的には
二個目が海岸沿い港付近に落ちる訳で
これも少しワイヤーを期待してみるが
ただ玉を掘り込んで水しぶきが上がるだけだ
なんてことはない。二個目のガラダマ。

ウルトラQ三大怪獣と言われる。ペギラ、パゴス？、
そしてこのガラモン。
このガラモンの殉職シーンが感動的だ。
ガラモン一体目は身体がフリーズしたのち
両手を口の横にあて
ゆっくりとビルへあごをのせ
透明緑色スライムを目を閉じながらドロッと流す。

方や二体目ガラモンは立ったままフリーズし
いきなり口から泡をベッ！と出すのだが
あまりにも唐突で感動的だ。
この話はそのためにだけあるといっていい。
当然、当時の少年の脳裏には焼き付く訳だ。