加藤廣著「信長の棺」に引き続き、
信長遺骸完結編第三弾「明智左馬助の恋」。
冒頭P16

三宅弥平次ーーー。
生まれは備前の南端・児島半島の常山。
父は地場の国人(地元武士)で、三宅徳置といった。
弥平次は、その次男である。
幼名は光春。
天文末期、まだ十歳足らずの頃、父の命令により故郷を離れ、
元主筋の細川家を頼って経に向かった。