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2020年RIP(まとめ) [RIP.]


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そろそろ我々の子供時代に
活躍していた人たちが
鬼籍入りし始めている。

それにコメディアンの死去が目につく。
あとヘレン・レディが亡くなっていた。
あと岡山年内最高齢者 江原氏が113歳でなくなっている。
なので現在の岡山年内最高齢者は111歳の直原氏。
110歳1人
109歳1人
108歳8人と続き
岡山県内の100歳以上は1.627人。
男子が170人で女子が1.457人。
高齢者数全国第17位。
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マキチャン

どっから拾って来たんか知らんが、完全にタカさんの亜種。
爆ウケ‼︎

by マキチャン (2020-12-15 13:09) 

itaru++

うけてよかった。
これが映像をスクリーンショットした
無断借用画像です。(わら
なので自由自在にタカサンの表情を
探すことができました!(ばく
by itaru++ (2020-12-15 17:47) 

マキチャン

【版画の時間】

小4のときに、彫刻刀の使いかたを習う。
隣に座って居る人と、勉強机を向かい合わせにして、その人物を版画にする。向かい側になったのは、センババ太郎ことタカさんだった。一枚のベニヤ板に、上半身の下描きをする。がしかし、彼はカラーの付いた詰め襟ではない、普通の襟の学生服(小学生の男子児童は、皆これが制服である)を脱いで、薄手のセーターの格好で居た。その当時の僕は写実派で、デフォルメの何たるかなど知らなかったから、セーターの模様まで、ことこまかに描くしか術などない。さらにその模様が、フラクタルな幾何学模様だったから、余計に始末がわるい。えんぴつの下描きまで終わって、さて、彫りに入ろうとしたとき、ふと考えた。『これは、ソートー手こずるんじゃないだろうか。スッゲエ時間が掛かるんじゃないだろーか』彫りに入る直前、面倒くさくなった僕は、森先生に相談する事にした。

「センセー!これ、ぼっけぇ難しいんじゃけど」

先生が、版木の白いシナベニヤを覗き込む。眉間に、皺がよってきた。

「うーん…」

タカさんが着ているセーターと、僕の描いた下描きを見比べながら、しばらく考えている。先生は時間をかけて考えて、おもむろに言った。

「マキチャン、こりゃー柄を彫るのは、あとまわしにせられぇ」
後日、タカさんもちがう服装になるだろうと、先生は思ったのかもしれない。僕は、タカさんの顔と、上半身の輪郭から彫る事にし、とりあえずその日の図画工作の時間は、終わった。

by マキチャン (2020-12-16 11:55) 

itaru++

さすが!
by itaru++ (2020-12-16 15:24) 

itaru++

もう。その版画を見たいだけの欲求マスマシ!
by itaru++ (2020-12-18 15:26) 

itaru++

いまからでも間に合う!版画おこしよし!!

by itaru++ (2020-12-18 15:27) 

マキチャン

【続・版画の時間】

下描きまでやった版画のつづきを、仕上げなければならない。

前回『どうしようかな…』と、途方に暮れたことなど、記憶の片隅にもなく、なんのためらいも屈託もない、うれしい顔で、版画制作のつくえに向かう。タカさんの着ていた、セーターの事など、忘れている。そんなこと、一切合切頭に無い。
版木を目にするや否や、たちまち、そのイキサツを思い出す『どうしよう…』
セーターで躓き(※1)あずった、図画工作の時間の、終わりの始まりだ。

森先生は、まだ職員室から来ていない。他のみんなは、さっさと彫り作業を進めている。『えーい、ままよ!』僕は慌てて…いや、焦って、セーターの柄を掘り始めた。

4、5分経っただろうか、森先生が教室にやって来た。
日直が号令をかける「きりぃーつ・きょーつけぇー・れぇー」(起立・気を付け・礼・と言っている)みんなの進捗状況は分からないが、僕はもう、タカさんのセーターの彫りに取り掛かっている。彼が今日、制服の下にどんな洋服を着ているかなんて、どうでもよかった。
そんなことより「早よー版画を刷れるよーにせにゃーイケん!」神がかった驚異的な速さで、作品を仕上げていった。
となりに座っている、小松原のレイちゃんが、僕の版木を2度見する。子鹿のバンビのように丸い目を、さらに大きく丸くして、唇を縦ダ円形にして、右手は三角刀を持ったまま、全身固まっていた。

森先生が、思い立ったようにみんなの机の周りを、牛歩(ぎゅうほ)する…だんだん、僕の席に近づいて来る。

ふと、席の真横で止まった。

「ありゃっ⁉︎、マキチャン、彫りょーるが・・・」

先生も、前回僕とのやりとりで「彫るのは後回しにせられー」と言ったのを、思い出したらしかった。

「そぉーかぁー、がまん出来んかったんじゃな」「できんわなぁ〜」と、宙を見上げながら、呟いた。

それが、仮に自分であっても、同じように辛抱できなかっただろう、とでも言いたげな表情をしていた。

数日後、教室の後ろの壁には、刷り上がった版画のタカさんが、金の短冊をつけ、顔をシワだらけにして笑っていた。


    ━━━━━おしまい━━━━━

※1 あずる(標準語で【手こずる】という岡山弁。扱いに困ること・処置に手間取り、すんなりとは対処・解決出来ないさま)
by マキチャン (2020-12-19 04:43) 

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